最近、ひょんなことから、ある方々と知り合いました。
介護士・看護師の国家試験を受けるために来日し滞在している方々です。
2008年に結ばれた外国との経済連携協定(EPA)の一環で、外国人のための介護士・看護師国家試験に合格したら、引き続き滞在し働くことが出来るというものです。
http://m.huffpost.com/jp/entry/5795004
私が知り合ったのは、フィリピンから来日している皆さん。
三年間滞在して、最後の年に試験があり、合格出来なかったら帰国しなければならないそうです。
外国人の合格率は1割程だそうです。
それを聞いた私は、はじめは、その試験がかなり難しいのだろうなと思いました。医療の基礎から実技まで色々覚えないといけないのだろうと思い、話を聞いていました。
が、しかし、色々聞いていると様子は少し違うことが見えてきました。
日本への渡航にあたってはフィリピン国内でまず選考があるそうです。
そして、その応募にも医療大学卒、医療機関で三年以上勤務経験がある、というのが応募条件。
ですので、皆さん優秀な方ばかり。
滞在一年なのに、漢字の読み書きもかなりのもの。でも、この漢字で苦労しているのが段々と分かってきました。単語によって漢字の読み方が変わること。これが難しいそうです。
皆さんに、滞在していて、何が必要なことか質問してみました。
すると、驚くことに全員同じ答えが返ってきました。
「日本人の友達」
です。
え?と思いました。
なぜなら、彼らは、勉強(研修)で日本の介護施設で日本人と一緒に仕事をしているからです。だから、友達が欲しいという答えを私は想像していませんでした。
友達が欲しい理由は、日本語を覚えたいから、と口を揃えて言っていました。
単語力のある彼らが、日本人の友達が欲しいという理由は、単語力をさらに上げることもあると思いますが、それよりも、日本語独特の言葉のちょっとした違いやニュアンスを覚えたい、というのです。
確かに、どの言語でも、ネイティブと接して日常の生活の中で覚えるのが最も自然で日本語を覚えるのに適しているでしょう。
彼らは、その環境を欲しがっているということです。
確かに、私も在米一年目は、どのようにしてアメリカ人と友達になることが出来るか、色々と試しました。
さて、自分の話は良いとして、仕事場では、日本人スタッフで固まっていて、溶け込めそうな雰囲気が少ないのだそうです。
私が、日本語と英語を混ぜて話そうとすると、彼らは、「日本語でお願いします」と言ってきます。
志の高さに驚きの連続でした。
外国人のための国家試験対策問題集があったので、見せてもらいました。日本語勉強会で勉強したページも見せてくれました。
彼らは、医療用語も全てフリガナなしの漢字で勉強しているのです。
非常に驚きました。
滞在一年目にして、問題文の漢字などはほぼ読めているのです。
そこで、勉強会では、どのような授業が行われているのか興味が湧きました。勉強会では、問題文の意味だけ解説をされるそうです。
各自、問いに答えを記入していますが、その答え合わせは行われないと言っていました。
答え合わせをしないことに、私は不思議に思いましたが、いつもそのような進行だそうです。
それで、きちんと修得出来るのだろうか、、。ちょっと疑問に思った私は記入している解答を見せてもらいました。
記入しているポイントはほぼ合っています。しかし、語尾や前置詞など、日本語の使い方が完全でなく、答えの意味が変わってしまっています。
つまり、突いているポイントは完璧なのですが、日本語の表現のせいで、全問不正解。
もったいない、、。
講師は答え方の日本語表現も教えず、何を教えているのか、、。
憤りも感じます。
そんな授業では合格は無理です。
問題点は、日本語の表現の理解だと分かりました。
この記事にリンクを貼っていますが、難関な試験をパスし合格しても帰国してしまう人も結構いるようです。
話を聞いた皆様からも、職場での外国人に対する嫌がらせの実態を知りました。
日本の支援は良いのですが、施設によっては現場に問題があるということです。
新潟のある施設では、日本語教育を改善したら、合格率がかなり上がったところもあるようです。
せっかく日本で働くことに希望を持っている方がいるのに、がっかりして帰国されることのないように、私たち一人一人が国際感覚を少しでも意識するように心がけないといけない時代が既に来ています。
介護士・看護師の国家試験を受けるために来日し滞在している方々です。
2008年に結ばれた外国との経済連携協定(EPA)の一環で、外国人のための介護士・看護師国家試験に合格したら、引き続き滞在し働くことが出来るというものです。
http://m.huffpost.com/jp/entry/5795004
私が知り合ったのは、フィリピンから来日している皆さん。
三年間滞在して、最後の年に試験があり、合格出来なかったら帰国しなければならないそうです。
外国人の合格率は1割程だそうです。
それを聞いた私は、はじめは、その試験がかなり難しいのだろうなと思いました。医療の基礎から実技まで色々覚えないといけないのだろうと思い、話を聞いていました。
が、しかし、色々聞いていると様子は少し違うことが見えてきました。
日本への渡航にあたってはフィリピン国内でまず選考があるそうです。
そして、その応募にも医療大学卒、医療機関で三年以上勤務経験がある、というのが応募条件。
ですので、皆さん優秀な方ばかり。
滞在一年なのに、漢字の読み書きもかなりのもの。でも、この漢字で苦労しているのが段々と分かってきました。単語によって漢字の読み方が変わること。これが難しいそうです。
皆さんに、滞在していて、何が必要なことか質問してみました。
すると、驚くことに全員同じ答えが返ってきました。
「日本人の友達」
です。
え?と思いました。
なぜなら、彼らは、勉強(研修)で日本の介護施設で日本人と一緒に仕事をしているからです。だから、友達が欲しいという答えを私は想像していませんでした。
友達が欲しい理由は、日本語を覚えたいから、と口を揃えて言っていました。
単語力のある彼らが、日本人の友達が欲しいという理由は、単語力をさらに上げることもあると思いますが、それよりも、日本語独特の言葉のちょっとした違いやニュアンスを覚えたい、というのです。
確かに、どの言語でも、ネイティブと接して日常の生活の中で覚えるのが最も自然で日本語を覚えるのに適しているでしょう。
彼らは、その環境を欲しがっているということです。
確かに、私も在米一年目は、どのようにしてアメリカ人と友達になることが出来るか、色々と試しました。
さて、自分の話は良いとして、仕事場では、日本人スタッフで固まっていて、溶け込めそうな雰囲気が少ないのだそうです。
私が、日本語と英語を混ぜて話そうとすると、彼らは、「日本語でお願いします」と言ってきます。
志の高さに驚きの連続でした。
外国人のための国家試験対策問題集があったので、見せてもらいました。日本語勉強会で勉強したページも見せてくれました。
彼らは、医療用語も全てフリガナなしの漢字で勉強しているのです。
非常に驚きました。
滞在一年目にして、問題文の漢字などはほぼ読めているのです。
そこで、勉強会では、どのような授業が行われているのか興味が湧きました。勉強会では、問題文の意味だけ解説をされるそうです。
各自、問いに答えを記入していますが、その答え合わせは行われないと言っていました。
答え合わせをしないことに、私は不思議に思いましたが、いつもそのような進行だそうです。
それで、きちんと修得出来るのだろうか、、。ちょっと疑問に思った私は記入している解答を見せてもらいました。
記入しているポイントはほぼ合っています。しかし、語尾や前置詞など、日本語の使い方が完全でなく、答えの意味が変わってしまっています。
つまり、突いているポイントは完璧なのですが、日本語の表現のせいで、全問不正解。
もったいない、、。
講師は答え方の日本語表現も教えず、何を教えているのか、、。
憤りも感じます。
そんな授業では合格は無理です。
問題点は、日本語の表現の理解だと分かりました。
この記事にリンクを貼っていますが、難関な試験をパスし合格しても帰国してしまう人も結構いるようです。
話を聞いた皆様からも、職場での外国人に対する嫌がらせの実態を知りました。
日本の支援は良いのですが、施設によっては現場に問題があるということです。
新潟のある施設では、日本語教育を改善したら、合格率がかなり上がったところもあるようです。
せっかく日本で働くことに希望を持っている方がいるのに、がっかりして帰国されることのないように、私たち一人一人が国際感覚を少しでも意識するように心がけないといけない時代が既に来ています。
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