今年1年の演奏予定が終わり、ホッとした気持ちもありますが、また先に繋がっていくものでもあるので、来年が既に楽しみになっています。

今年は帰国して10年目という年だったので、記念リサイタルをしたりCDを出したりと盛り沢山でした。

演奏も色々な所で、編成やコンサート形態も様々で、多くの人にギターを聴いて貰えたかなと自分なりに思っています。

そして、しょっちゅう行くわけではありませんが、旅にも出かけました。
旅に行くのは、普段の生活から少しの時間離れるという目的があります。

ギターの仕事の空間から、たまに自分の身を離してみる。
そうすることによって、いろいろな効果が得られます。

一つは、仕事からきっぱり離れて休息。
たとえ、レッスンや演奏がなくても、頭の中には練習のこと、新しい曲をどうするか、迫る演奏会の構成、レッスンのこと等々、考えたらきりがないほど頭の中を駆け巡ります。

そういった事柄から、一旦距離を置くのに手っ取り早いのが「旅」。

そして、旅先で行き会う人と接し、自然に接し、流れる音楽に触れて、思いっきり自由な時間を過ごす。

青ヶ島で知り合った人たちとも、音楽の話も出ましたが、音楽家という立場ではなく、人対人として純粋に接する中での音楽。
元村長さんに、演歌の伴奏をして欲しい!と言われましたが、私も仕事から離れているので、「喜んで!!」という具合に話に盛り上がることが出来ます。

こういったひと時は、専門家にとっては大切な気がします。
仕事から短い時間でも離れることによって、普段の自分の専門の尊さも再認識することが出来るからです。

そして、再認識を自覚すると、音楽のことに新たな気づきも得られ、ふっと1歩が進んだように感じられもします。

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帰国してからの10年。

本当に色々なことがありました。
楽しいことや悲しいこと、悔しいことなど・・・。

そういったことがあって今の自分があります。

そういう色々な流れの中で、自分が知り合う人の数は限りがあるけれども、温かく支えてくれたり受け入れてくれたりしていることに感謝するばかりです。

来年は、さらに充実した年になると良いと願い、頑張っていきたいと思います。

さあ、今年も残りの仕事、思い切り駆け抜けます!!