最近、音楽カイロ本「音楽演奏家のカイロプラクティック入門」について、ちらほら質問を受けましたので、その事について書いてみたいと思います。

受けた質問は大体この様な事です。

「演奏での腕や手の使い方をもっと沢山書かなかったのですか?」

という趣旨のもの。

演奏については、骨格や筋肉の面からの姿勢等に触れている部分もあるので、「ギターの弾き方」に視点を置けばそうご希望があるのもよく分かります。

しかし、この本は、ギター教本ではありません。
ギターをされている人は独学の方もいらっしゃるとは思いますが、プロの先生に指導を受けている方は多くいらっしゃるかと思います。

流派は色々とあっても、誰しも同じ骨格、筋肉を持っています。

そこのいかにして身体を整え、音楽生活を長く健康に行えるように目指すかという視点で書いているのが本著です。

身体に視点を置いたらメンテナンスをきちんと行い、生活習慣を改善することにより、健康に音楽を行うことが可能になります。
また、何かしらの症状の出現や悪化を遅らせる事が可能になります。

楽器を弾く人にとっての生活習慣「音楽生活習慣」は、栄養・運動・睡眠・演奏姿勢。

これらを改善していくのが予防・根本としてのケアです。

その中の一環として、最低限気をつけたい演奏上の姿勢について解説をしているということです。


ピッタリとはいかないですが、似たような例として、車にたとえてみましょう。

車のメーカーが違うと各操作ボタンなど、少しずつ違う場所に配置されていたりします。また、アクセルやブレーキなどの遊びの具合も少しずつ違ったり、内輪差などの違います。
トラック、ミニバン、セダンでも大分違うし、色々ありますよね。

各車種によって、運転が上手くなるようにするのは必要。
ここまでが、自己練習や教習でやること。
ギターでいうとご自身のギターにおける学習と思ってみてください。


では、それだけで長年快適な車の運転が可能でしょうか?

オイル交換
タイヤ空気圧
ワイパーの交換
その他様々なメンテナンス

これをきちんとしておかないと、次第に車は調子が悪くなっていってしまいます。

いくら運転技術に磨きをかけても、エンジンの調子が悪くなりミスファイヤが起きたら車は走りが悪くなり、そのうち走らなくなってしまいますね。
この部分が、今回の音楽カイロ本で言いたい事です。


つまり本著で示しているギターの姿勢は、基準とする空気圧やギヤレシオみたいなものなのです。
車そのものの状態を最善の状態に保つことにより、運転はより良い環境でする事が出来るようになります。

たとえがバッチリ出来てるか分かりませんが、お伝え出来ていたら嬉しいです。



本では、ページ数に限りがあるので、出来る限り分かりやすくという方向で書いています。

ギターをどう弾くかの教本ではなく、表紙にも記載しているように健康に音楽を続けていくための教本です。


ギターの一つ一つの技術と同じように、本で紹介している体操の一つ一つも実は深さがあります。

実際に、体操の動きなど、患者さんには定期的にして貰い、角度やポイントを修正していきます。

たとえば、あおたけを使用した、ひざパタパタ体操を例に挙げてみましょう。

膝を倒す角度は30度位が目安と紹介しています。

この角度は、標準的な数字です。
骨盤が歪んでいれば、左右差が出ます。
その場合どうするのか、とか。

それから、あおたけ枕のどの部分を骨盤のどこに当てるのか。
これを体得するかしないかで効果は全く違います。


このように、この本では、親しみやすいように分かりやすく書いていますが、理解を深めれば深めるほど音楽生活が楽になってきます。

皆様が健康に楽しい音楽生活が続くように。
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