今朝、一報が入りました。

ギターをはじめてから３５年程が経ちますが、濵田滋郎先生との出会いは３４年程遡ります。

山梨県清里高原で行われたフィールドコンサート（ジャパンペンション協会主催）に初めて呼んで頂き演奏をさせて頂きました。当時小学６年の私と４年の妹でのギターデュオでの演奏でした。
持ち時間は２０分程だったでしょうか。

濵田先生がその会場にお見えになっていたようで、演奏後、濵田先生に声をかけて頂き褒めて頂いたのを今でも覚えています。

それが濵田先生との最初の出会いでした。クラシックギターのイベントではなかったので、ひょっとしたらクラシックギタリストとしてはちょっと変わった出会い方だったかも知れません。
当時、ネットもない頃、テレビやラジオがメディアの中心でしたが、ラジオで濵田先生の進行で放送されるクラシック番組を聴いていたので、声をかけて頂いただけでも夢の様な出来事だったという記憶があります。

翌日は、別荘にまでお誘いを頂いたのですが、あまりにも恐れ多く遠慮させて頂いた程です。

後に、妹とのデュオCDを発表しましたが、その解説を濵田先生が執筆して下さり、その中で、かねてから演奏に触れていたが、という一節を読んだ時には、ギターをはじめて間もない頃の私たちを覚えてくださっていたことがたまらなく嬉しく感じていました。

在米中も、一時帰国時に府中でコンサートをした時には、会場にお越し下さり、打ち上げでは沢山の音楽の話、先生の幼少の頃の話など聞かせて頂きました。

そのような多くの事がありましたが、いつも温かく見守って下さる眼差しに励まされ、音楽の温かみ、柔らかさを教えられていた気がします。

長年、大変お世話になりました。
ご冥福をお祈り申し上げます。

角圭司