ギターに限らず、楽器を学ぶとき、ソロとアンサンブルは両方やったほうが良いと私は考えています。これは、いろいろと演奏をする人は皆同様に思うのではないかと思います。
レッスンなどでアンサンブルの楽譜を配るときは、パート譜で配ることが多々あります。
パート譜だけを初めて手にしても、曲の全貌がなかなか見えにくいこともあると思います。でも、私がレッスンでパート譜で配布するときには、私なりの意図があります。
簡単に言うと、「自分のパートを弾きながら、ほかのパートも同時によく聴いて欲しいこと」が挙げられます。
さらに、指揮をする場合には、指揮をきちんと見ながら合わせてほしいから、という理由もあります。
つまり、一つの曲を皆で作り上げるということは、自分の演奏以外のいろいろなことに対してもアンテナを広げていなければならないということです。
それに慣れてくると、独奏の曲を練習するときには、自分の演奏をしながら客観的な耳も同時に持つことが可能になってきます。
ソロとアンサンブルの両方をすることは、どちらも上達する可能性が上がる相乗効果が期待できると考えます。
アンサンブルのパートの振り分けをするときは、結構悩みながら振り分けます。各メンバーの顔を思い出しながら、適したパートにすることもありますし、場合によっては、ちょっと習得してほしいなと思う課題が含まれるパートにすることもあります。
練習段階では、上手く拍が取れなかったり、旋律が分かりにくい声部の連続で習得しにくい部分があることもあったりするとは思うので、修練するという意味で負荷がかかることもあるかと思います。しかし、慣れない部分を経験していくと、きっと独奏の演奏の役にも立っていくはずです。
アンサンブルは楽しいだけではありません。
曲を把握するための勉強にはもってこいなのです!!
そうそう、発表会に参加する皆さん。
Sing Sing Sing !!
です!!