2012年05月

6月30日 アナ・ヴィドヴィッチ ギターリサイタルのチラシです。
詳しくは、この前記事に掲載しています。
http://blogs.yahoo.co.jp/kcsumi/52962579.html



イメージ 1

クロアチア出身のギタリスト、アナ・ヴィドヴィッチさんが6月に来日しますが、今回はつくばのコンサートも実現します。

彼女は、私と同じ音楽院と先生のスタジオで同時期に勉強していたクラスメートです。


私とは一年半違いで入学してきました。アナさんは、その当時から世界各国での演奏に忙しく、入学した冬学期の最初でも演奏ツアーに出ていた記憶があります。


私がアナさんと初めて会ったのは、その年の冬に行われたバルエコ先生のコンサートに行くとき。


バルエコ先生は、ボルチモアから電車で約1時間ほどのワシントンDCのダンバートン・オークスで2夜連続のリサイタルを行いました。

私と妹は、当初から行く予定にしていました。

コンサートの数日前に、バルエコ先生のマネージャーから電話がかかってきて、アナという新入生がコンサートに行きたいと言っていて、まだ、アメリカに来たばかりだから圭司が連れてきてくれる?と言われたのが最初でした。


記憶は定かではありませんが、確か、学校から少し北のペン・ステーションで待ち合わせたかと思います。
初めて会う新入生だし、私もアメリカはまだ1年ちょっとで英語がそんなに上手いわけでもなく、電車では妹とアナと3人で少ない会話だったなあ。




バルエコ先生のコンサートが行われたワシントンDC(いつもDCと言ってます)には、その当時、まだほとんど行ったことがなくて、地理感覚も分かっていませんでした。
私は、方向音痴ではないほうだと思っているので、そんなに不安はなかったのですが初めての人を引率していくのはやはり責任を感じましたね。


コンサート会場は150席ほどの客席で、今思うととても贅沢なコンサートだったように思います。

そこで聴いた「3つのスペイン風小品」と「魔笛の主題による変奏曲」は本当に素晴らしかったです。
特に魔笛は、CDに収録されているスタイルとはまた違っていて、とてもテンポを揺らしながら演奏していたのが驚きでした。

よく、バルエコは機械的に弾くと言ったような意見を聴くこともありますが、彼は、非常に情感を籠めて弾きます。

そんななかで、なぜ、彼があまり揺らさないで弾くことが多いのかをレッスンの時に詳しく聞いたこともあります。まあ、その理由はまた今度。




で、3人で電車とタクシーを乗り継いでえっちらおっちらと向かったコンサート。帰りはどうしようかと思っていましたが、なんと、バルエコ先生が皆を家まで送ってくれたのです。

しかも、バルエコ先生の運転で!




話がずれてきてますね。

一昨年の秋に、アナさんが来日した時、空いている時間を使って色々と話す機会がありましたが、その時に、次回くるときには2重奏をやろうよ、と、彼女が提案してくれたのです。

彼女は、兄と2重奏もやっており、私も妹と2重奏をやっています。アナさんは私たちの2重奏も何度も見に来てくれたので、お互いにやったことのある曲も知っていたからということもあるのでしょう。

アナさんと2重奏をするのは初めてですが、とても楽しみな試みでもあります。
アナさんのリサイタルなので、2重奏は少しだけですが。


宣伝で書き始めたつもりが長くなってしまいました。


コンサートは・・・

6月30日(土)4000円(前売り3500円)
茨城県つくば市ふれあいプラザ
15時開演

マスタークラス:18時(2000円(コンサートを合わせて参加の場合は、コンサートの料金にプラス1500円です))
受講:天田さん、坂本さん、奥田さんの3名(詳しくは後日)


コンサートプログラム
ソナタOp.61(トゥリーナ)
ヘイジュ―ド、オーバーザレインボー、イエスタデイ(ビートルズ、アーレン~武満編)
アルハンブラの想い出(タレガ)
アストゥリアス(アルベニス)
タンゴ組曲機?供淵團▲愁蕁法?笋箸裡化伝
プレリュード・フーガ・アレグロBWV998(バッハ)
大聖堂(バリオス)
5つのバガテル(ウォルトン)


問い合わせは:kcsumi@yahoo.co.jp


よろしくお願いします。
次の記事にチラシを貼り付けます。

高校の頃、よく聴いていたアーティストの一つに「リンドバーグ」があります。


 自転車での通学で田んぼ道を走りながらウォークマンで聴いていました。その頃のウォークマンなので、カセットテープで聴く機械です。CDからテープにダビングして聴いていました。


 その当時、自分のクラスではリンドバーグ派とジュンスカ派があったと思います。そしてそうでない人はドリカムや永井真理子をよく聴いていたんじゃないかな。あと、ちょっと凝っている子はZIGGYを聴いていたっけ。

 そんななかで、友人が「チープ・トリック」を聴いてみなと教えてくれて、チープトリックファンとなっていったわけです。




 まあ、チ―プトリックの話をしだすと止まらなくなるので、今日はしません。


 高校の教室で友人が、「リンドバーグ検廚離▲襯丱爐鮖?辰討たときは、そのジャケットのインパクトに釘付けになっていましたね。友人に触発されてそのアルバムを買いました。そして、そのあとに「リンドバーグ掘廚鯒磴い泙靴燭、そこに収録されている「Little Wing」という曲が大好きになりました。

 リンドバーグとは、その名のとおり、アメリカの飛行家、チャールズ・リンドバーグからとった名前です。「Little Wing」の歌詞は、きっと飛行家・リンドバーグをテーマにして書かれたものだと推測しますが、人を励ますためのとてもエネルギーのある曲だとも思います。


 ヴォーカルの渡瀬マキが、アイドルからロックに転向したということは知っていて、リンドバーグのヴォーカルになってからの渡瀬マキはとても好きになりました。「渡瀬マキのオールナイトニッポン」は毎週夜更かししてテープに録音していましたね。

 リンドバーグの本で、デビュー当時は、ライブハウスで演奏しても、客がメンバーよりも少ない人数しか入らなかった、メンバーがヴォーカルに不満で喧嘩になったこともあったというようなことも書いてありました。





 高校以来は、ほとんど聴いていませんでしたが、今から2年ほど前の今頃、思い立って「Little Wing」を聴きました。聴いてみると、自分を励ましてくれるような曲に聞こえたので、それから度々聴いています。

 歌詞のなかで「無駄なことだと 白い目で僕を見るけど」とあるように、2年ほど前は、周りの多くの人は私のあることについて、「可能性はない」と話していました。もうすぐ3年近くになる付き合いのお世話になっているN先生にも「可能性は薄いよ」と何度も言われました。しかし、それでも一緒に頑張って、何度も私の折れかけた翼を支えて励まして操縦してくれているN先生。

 その当時の状況からすると、まさにこの曲の歌詞にあるような状況に囲まれていた現実がありました。

 しかし、昨年の今頃、その状況を打破。


 そして・・・・




 きっと、あと少しの期間はこの曲を聴くでしょう。

 以下の動画はyoutubeです。




「Little Wing」
http://www.youtube.com/watch?v=NORkBfOkQJ8

作曲:川添智久  作詞:渡瀬マキ

きっかけは夢の中 大空飛んでいる
大きくなったとき 翼広げ 海を越えるよ

誰もがみんな 口を揃えて 無駄なことだと 白い目で僕を見るけど

小さな翼は びくともしない
夜の向こうにある 未来探すよ
強い風の日も びくともしない
雲をつきぬけて 見たことのない世界目ざす

夢を追えば いつも 傷つくことばかり
置き去りにしたまま どこか遠く逃げてしまえば

だけど君が信じてくれた きっと出来ると だからもう僕は迷わない

小さな翼が 僕を呼んでる
涙の向こうに 未来探すよ
強い雨の日も びくともしない
明日を信じて 飛び続けるよ

夢見る重さに 負けちゃいけない
傷つく勇気を 忘れちゃだめさ

小さな翼は びくともしない
夜の向こうにある 未来探すよ
強い風の日も びくともしない
明日を信じて 飛び続けるよ

小さな翼が 僕を呼んでる
涙の向こうに 未来探すよ
強い雨の日も びくともしない
明日を信じて 飛び続けるよ

 

5月2日は、江古田で行われたオペラ「魔笛」の公演を観てきました。


声楽家の友人が出演するということで誘いを受けたので応援もかねて。



魔笛は何度か観ていますが日本で観るのは初めてです。


全体的に楽しんだのはもちろんですが、それだけではなく気がついたことについて挙げてみたいと思います。


まず、序曲。


もともとは、序曲は静かにして聴き始めるというよりも、観客が入場してくるときに演奏していたという方がニュアンスとしては良いかもしれません。
私たちの時代では序曲が始まる前にきちんと席について、静かにして拍手をしてから演奏が始まるというパターンのようですが、これは2日に聴いたときの印象。

では、アメリカでオペラを観ていた時と違う点。


アメリカでは、指揮者のスタンバイや曲が始まるタイミングは分かりません。それは、ピットの中でオケが演奏するからです。オケピットは、舞台の前部を沈めて奈落で演奏するというパターンでした(ホールによって違うところもあると思いますが)。ですので、大半の客席からは演奏者どころか、指揮者も全く見えません。

2日のは、オケピットが無いため、客席前列から数列をオケ用にスペースを確保して敷居を設けるというものです。ですから、指揮者が入場してくるとすぐに分かります。

指揮者が入場してくると拍手が起こりますので、普通のコンサートと同じパターンで演奏が始まります。


その辺が違いとして面白いなあと思いながら観賞しました。


友人は僧侶役でした。



ちなみに上記は、どちらが良いということではありません。


ギターを弾く方は、ソルの曲もあることですし、是非魔笛は観るとよいかと思います。

↑このページのトップヘ