2012年01月

ある日、ラジオを聴いていてある言葉を聴きました。


「生き方以上に、歌は歌えない」


その通りだなと思います。
そして、これは楽器を演奏するうえでも同様だと思います。


中学の頃、先生が「彼女を作れ」と言っていました。そして、そうするば少しギターも上手くなると。
今になってみるとその意味が分かる気がします。恋愛をすると、楽しいこと、辛いこと、もどかしいこと、悲しいこと、などなど色々と経験すると思います。

音楽は、舞台で表現するとき、自分の感情をあらわにさせてその気持ちを音に込めます。そのときに、その表現したい自分の中での引き出しが多いほどやはり音楽も豊かに聴こえてくる気がします。

しばらく前に、精神的に酷く落ち込み自分でも「こりゃだめだ」と自覚する演奏をした時がありました。
しかし、気持ちが吹っ切れたあと、思うように音が出せるようになった気がするようになってきました。特に感傷的な音を表現したいときなど。

それを明確に自覚した時がありました。

友人と一緒に、長野のあるところにお邪魔して流れで少しだけ演奏した時のこと・・・。

しょっちゅう弾いている曲ですが、弾き終わると聴いてくれていた年輩の男性が涙を流しているのです。

そして、かけてくれた言葉。

「初めて聴く曲だけど、涙が込み上げてきた」

上記の落ち込んでいた時期から自分が持ち直したちょうどその時期でした。
それから自覚できるようになった感覚があります。それは、自分が表現したいように演奏が出来ているときは、指や手で弾いている感覚がありません。頭でどのように弾きたいか思うだけで、その通りにギターから音が出ています。

自分でもこれがなんなのか不思議な時がありますが、どんな曲でもそう出来るように目指したいなと思いながら弾いています。

月刊現代ギター誌のテクニックレシピのコーナーの動画が公開になりました。

今月は右手のオルタネーションについてです。
オルタネーションとは交互という意味。指を交互に弾く際のコツについてです。

どうぞご覧になってください。

http://www.youtube.com/watch?v=GfNLGVSO55k

今日は休みでのんびりとぶらぶらとショッピングモールで映画でも観ようと思いました。しかし、見たいと思う映画がなかったので、そういえば裁判所が近くにあると思いだし行ってみました。裁判を傍聴した記録の本などを読んでいたので、実際に刑事裁判というものを見てみようと。


イメージ 1



水戸地方裁判所です。

入り口を入ってみると、今日行われている裁判の一覧を張り出してあります。ここは地裁・簡裁・家裁がありますが、地裁の裁判はどれも判決のみ。「強姦未遂」「覚せい剤取締法違反」と罪名が並んでいますがこの2つだけ。
簡裁の一覧を見ると、「窃盗」が2件ありました。しかも新件です。

午後1時半からの裁判を見ようと決めて傍聴しました。


裁判所は生活しているとなかなか関わらないところで、入りにくいのかなと思いますが、なんてことはない、誰でも見ることが出来るのですね。公開にしてきちんと裁いていますということなのだと思いますが。

傍聴席はわずか20席ほど。
しかも病院の待合ロビーみたいに長椅子です。

田舎だからなのか簡裁だからなのか分かりませんが、傍聴人は私だけでした。

開始時間になると、傍聴席の扉が開き誰が入ってくるのかと思ったら、被告人が入ってきました。手錠と腰縄をしてあり、2人の刑務官が両脇を固めています。
入り口に近いところに座っていたので、この被告人入場は私にとっては衝撃でしたね。

だけど、被告人はそこらへんで犬の散歩でもしていそうな優しそうな顔つきなんです。
一体、この人がどんなことをしたのかなと思いながら被告人が座るところを見てました。

一同が席に着くと、裁判官が入ってきました。黒い法衣をまとっています。これには、どんな色にも染まらず裁くという意味があるそうです。

裁判官が入ってくると、書記官が
「全員起立」

といいます。傍聴人も起立して礼をしなければなりません。
しかし、「着席」とは言いませんでしたね。


まずはじめに、裁判官によって被告人の氏名などの本人確認から始まりました。

氏名は・・・。
住所は・・・・不定で無職。
いわゆるホームレスです。
本籍は東京ということでした。

そのあと、検察官が起訴状を読み上げます。

「平成23年11月つくば市のサン●スで窃盗を行い、店長によって現認され取り押さえられた。店主は厳罰を望んでいる」

といった内容でした。
いわゆる万引きですね。

起訴状を読み上げた後に裁判官が質問

「この事実を認めますか?」
「はい、確かです。」

素直に自分の行ったことを認めています。

この被告人、昭和23年生まれですから、60歳を越えています。いい大人が、と思うのですが事件の内容が次の被告人の弁護士による質問と、検察官の質問などから明らかになっていきます。


裁判官が促して弁護人の質問です。尋問です。

「あなたはごみのついた袋を2つ持って、店内に入った。そして、棚にあったまぐろの缶詰を上着のポケットに入れて店外に出たんですね。」
「はい。」

缶詰ですよ。

検察官が読み上げていましたが、盗んだものは缶詰1個だったんです。被害額は358円。
358円ですよ。

あとで、弁護人の話によって分かるのですが、この窃盗によって2か月間拘置されているのですこの人。

だけど、疑問が湧きました。なぜ、缶詰なんだろう。
簡単に開けられる缶詰なのかな。

尋問によると、3-4日何も食べてなくて盗ってしまったそうです。


被告人は、中学を卒業してから、カレー店や塗装業の仕事をしていた。しかし、32-33歳くらいからホームレスになったということです。

弁護人の作戦は、被告人に反省しているという態度を取らせて情状を望むというものでしたが、弁護人の質問はまるで検察官のようでした。

「おなかが空いててもやってはいけないでしょう。なんでそんなことするんですか?」
「やってはいけないと思いましたが・・・」

「お店の人に迷惑がかかると思わなかったんですか?」
「どうしてもおなかが空いていたので。」

なんとも言い難いやり取りですね。
そして今後のことも聞いていきます。

「今後はどうするつもりですか?」
「きちんと仕事をやりたいと思います。」

「2度とやらないと誓いますか?」
「はい。」

素直で、反省しているんだな。だけど60過ぎて仕事を探すのは大変だろうなと思いました。
しかし、次の検察官からの尋問ですごいことが分かります。

「あなたは前歴4回ありますよね」

え!被告人は初犯ではなかった。
もう癖になっているということなのでしょうかね。

さらに検察官の質問が続きます。

「ホームレスを15年以上していて仕事は出来るんですか?」
「はい」

う~ん。現実的にはどうなんでしょうか。

「どんなことを?」
「以前やっていた、ペンキの仕事でも」

就労の意欲はアピールしています。
いろいろと注意をする形で検察官の質問は終わりました。

最後に裁判官からの質問です。

身寄りの有無について聞かれていましたが、独身で両親も兄弟もいないという答え。

次に私も気になっていたことを聞いてくれました。

「あなた、都内でホームレスだったんだよね。新宿で。なんでつくば市でこんなことをしたの?」

そうそう、都内のホームレスがなぜ茨城で窃盗をしたのかは、私も起訴状を聞いたときに疑問に思いました。

すると被告人、

「歩いてみようと思いまして」

なんと、新宿からつくばまで歩いて来たそうです。でも、なんで、と思いましたね。都内のほうが食にはありつける気がしますが・・。

あと、裁判官の質問で「ん?」と思ったこと。

「新宿の仲間にでも仕事を紹介してもらえないの?」

なんだか、この質問変ですよね。
被告人は、15年以上ホームレスで新宿にいたことは明らかになっています。

その仲間って・・・
ホームレスじゃないの?


簡裁なので、一回のみで結審し、求刑が行われました。
求刑は「罰金20万円」

非常に考えさせられる求刑ですね。

懲役にしたら被告人の就労意欲は削がれるだろうし。

だけど、ホームレスで仕事もないのに、どうやって罰金を払うんだろう。
検察官は、更生させることを検討している(具体的にはなんらかのプログラムみたいのかな)と言っていました。
次回が判決とのことでした。


悪いことをしているので当然なのですが、切なさも感じましたね。

月刊現代ギター誌のコーナー、テクニックレシピ準拠の動画です。


2011年12月号動画
http://www.youtube.com/watch?v=n8FS4r5k8G0&feature=player_embedded

2012年1月号動画
http://www.youtube.com/watch?v=FbEJga6jtDA

間もなく2月号の動画も配信されることと思います。
右手のはじき方が中心になっています。爪の手入れの仕方も入っています。
いずれも限られた時間での紹介なのでもっと奥は深くあるのですが、基本の基本部分を見るにはちょうど良いかなと思います。

私がとても好きだったアイルトン・セナ。イモラで散った時はウィリアムズ・ルノーのチームとマシンでした。

そして今日、記念すべきニュースが。



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ウィリアムズ、セナ加入を発表 「ウィリアムズ・ルノーのセナ」が再び!
(TopNews 1月17日(火)21時39分配信)

ウィリアムズが17日(火)、ブルーノ・セナを2012年のドライバーに起用すると発表した。

セナの叔父は伝説的F1ドライバーの故アイルトン・セナ。2010年にHRTからF1にデビューを果たしたセナは、昨シーズン中盤からロータス・ルノーGPでドライバーを務めたものの、ロータスへチーム名を変更した同チームからは放出されていた。

アイルトンは、ウィリアムズに在籍していた1994年に事故死。この年ウィリアムズはルノーエンジンを搭載していたが、ウィリアムズは今季から再びルノーエンジンを搭載するため、ウィリアムズ、ルノーエンジン、セナという組み合わせが復活することになる。
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活躍を期待したいですね。

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