もうかれこれ、大分前の話になりますが、留学したての学校生活では、英語で苦労しました。


もともと、英語圏に勉強しに行くとは思ってもみなかったので、英語には真剣ではありませんでした。
ところが、バルエコ先生に習いたいと思うようになって、教えている場所を探したら・・・「アメリカ」。

それでも、行けばなんとかなるでしょうと思って、悠長にしていました。



いざ、渡米すると・・・

なんとかならない!!


レッスンは、友達に昼ご飯を奢るという約束をして通訳してもらい(もちろん、毎回という訳にはいかないので初めの2回だけのお願いでした)、また、初めのころのイヤートレーニングの授業では宿題が出ていることも分からず、あたふたしたときもありました。

それでも、授業は必死に食いついていって、放課後はクラスメートを捕まえて教えてもらいながらなんとかこなすことが出来ました。


ただ、学校生活でネックになったのは、ほかの学生との交流です。

学校が始まったばかりは、寮の同じ階にはアジア人留学生は自分だけだったので、皆、珍しいのか沢山話しかけてくれました。

しかし、「なんとかなる」と思って油断して行って、「なんとかならない」状態から始まったので、せっかく話しかけてくれていても思うように会話が出来ず、次第に話しかけてももらえなくなっていきました。

これはまずい!!と思っていた時・・

友達の輪を作るきっかけが2つ出来ました。

その一つを今日は紹介します。

それは、「マリオカート」。


寮の各階には中央にちょっとしたロビー的なスペースがあります。
そこにテレビが設置してあり、休みになると誰かが映画を借りてきたりして皆で集まるのです。

当然、英語が出来なかった私は、その輪にも入ることが出来ずにいました。

ところが・・・・


学校が始まって2か月くらいした頃、ロビーを何気なく歩いていてテレビをみると、その脇に「Nintendo64」が置いてあるのに気が付きました。

そして、ゲーム機本体に刺さっているカセットは・・・

「マリオカート」!!!


これで、私の友達を作る作戦が決まりました!

マリオカートは日本で学生だったときに部室に置いてあり、散々やっていたゲームです。ギター部でもトップの方でした。

「日本人留学生のマリオカートの実力、見せてやる!!」

と思い、次の授業が終わると、誰よりも早く寮に戻り、ロビーで一人でマリオカートを始めました。


少し遅れてほかの学生たちが戻ってきますが、今まで一度もロビーで遊んでいなかった私がマリオカートをやっているのを皆が見に来ます。

そこで、ちょっとだけ見ていた人が、

「一緒にやろう」

と言って、誘ってきました。
そう、これは対戦も出来るゲームなのです。

もちろん、打ち負かしたことは言うまでもありません。

すると、次々に私に挑戦をしてきます。
結局、挑戦してきた人全てを打ち負かしました。

それからというもの、毎回のように誘われるようになって一緒に遊ぶようになりました。

遊んでいると、会話も覚えるのがとても速くなります。
その代り、文法も適当ですが・・・。


これが、英語を覚えるために友達を作る作戦の1つでした。