ある日、ラジオを聴いていてある言葉を聴きました。


「生き方以上に、歌は歌えない」


その通りだなと思います。
そして、これは楽器を演奏するうえでも同様だと思います。


中学の頃、先生が「彼女を作れ」と言っていました。そして、そうするば少しギターも上手くなると。
今になってみるとその意味が分かる気がします。恋愛をすると、楽しいこと、辛いこと、もどかしいこと、悲しいこと、などなど色々と経験すると思います。

音楽は、舞台で表現するとき、自分の感情をあらわにさせてその気持ちを音に込めます。そのときに、その表現したい自分の中での引き出しが多いほどやはり音楽も豊かに聴こえてくる気がします。

しばらく前に、精神的に酷く落ち込み自分でも「こりゃだめだ」と自覚する演奏をした時がありました。
しかし、気持ちが吹っ切れたあと、思うように音が出せるようになった気がするようになってきました。特に感傷的な音を表現したいときなど。

それを明確に自覚した時がありました。

友人と一緒に、長野のあるところにお邪魔して流れで少しだけ演奏した時のこと・・・。

しょっちゅう弾いている曲ですが、弾き終わると聴いてくれていた年輩の男性が涙を流しているのです。

そして、かけてくれた言葉。

「初めて聴く曲だけど、涙が込み上げてきた」

上記の落ち込んでいた時期から自分が持ち直したちょうどその時期でした。
それから自覚できるようになった感覚があります。それは、自分が表現したいように演奏が出来ているときは、指や手で弾いている感覚がありません。頭でどのように弾きたいか思うだけで、その通りにギターから音が出ています。

自分でもこれがなんなのか不思議な時がありますが、どんな曲でもそう出来るように目指したいなと思いながら弾いています。