新CDについて


現在、新アルバム「音彩」の制作中ですが、内容についてご紹介します。

ギター文化館には銘器が数多く収蔵されています。そのうちの5本を今回のCDにしています。
楽器は、アントニオ・デ・トーレス、マヌエル・ラミレス、サントス・エルナンデス、ドミンゴ・エステソ、マルセロ・バルベロです。

プログラムは

*アントニオ・デ・トーレス(1882)
 マリエータ(タレガ)
 マリア(タレガ)
 ロシータ(タレガ)
 アルハンブラの想い出(タレガ)

*マヌエル・ラミレス(1905)
 アデリータ(タレガ)
 ラグリマ(タレガ)
 アラビア風奇想曲(タレガ)
 クリスマスの歌(バリオス)

*サントス・エルナンデス(1924)
 ドビュッシーの墓に捧げる讃歌(ファリャ)
 前奏曲(ヴィラ・ロボス)
 エストレリータ(ポンセ)

*ドミンゴ・エステソ(1923)
 大聖堂(バリオス)

*マルセロ・バルベロ(1936)
 カディス(アルベニス)
 アストリアス(アルベニス)

です。どの楽器も1900年代前半までに制作された制作家・楽器であるので、当時の音を少しでも再現するためにガット弦を使用しています。ナイロン弦は1950年代に発売されたんですよね。そして、それに合わせて、調弦も当時多かったとされる435hzにしています。
そんなことから、現在のギターの音よりは少し低めの調弦ということになります。

2005年に帰国してギター文化館でレッスンやコンサートをするようになりましたが、以前からやってみたいと思っていた内容の録音が実現し、仕上がりがとても楽しみです。