3月11日に地震が発生してしまったので、スペイン旅行のアップが遅くなってしまいました。


2月28日からスペインに行き、3月9日に帰国しましたが、旅の前半は先日紹介したような感じでマドリッドからリナレスに行って演奏を行いました。



3月5日からは、国際ギターコンクールの審査をするため、リナレスからサティステバンという街に移動しました。リナレスから車で約1時間くらいのところにあるオリーブに囲まれた街です。リナレスやウベダ、それからサンティステバンの地域は、オリーブの首都ともいわれる程の世界的なオリーブの産地だそうです。

私は、オリーブの実はあまり好きではなかったのですが、サンティステバンでは大粒でとても甘い実で、とても美味しく食べることが出来ました。


実際にサンティステバンは小さな街なのですが、コンクールには世界各地から参加者が集まり、とてもレベルの高いコンクールでした。結果は3位まで東欧地域の参加者で占めました。


スペインだと、コンサートなどが時間通りに始まらないことがよくあると聞いていましたが、コンクールでも時間通りに始まらないということを、審査する側として体験しました。

コンクールは予選も本選も2日連続で午後4時からなのですが、午後までホテルで待機していると、2時過ぎに主催者が呼びに来ます。呼ばれて、会場に向かうと思いきや「昼食に行こう」と誘われ、車で少し行ったところのレストランへ。


頂いたのはコース料理ですが、午後4時近くなっても、メインが出てきている状態で、どう考えても4時開演には間に合わないというタイミング。結局、食事が終わって会場に着いたのは5時前。コンクールも5時に開始となりました。

逆に参加者もそれを分かっているので、会場全体がとても和やかな雰囲気の中でコンクールが進行していました。


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審査結果については、1位と2位は全員一致ですんなりと決定。3位も割る程度票は割れましたが、すぐに決まりました。
しかし、本選の6名ともとても上手でした。



コンクールが終わり、7日には、午後にマドリッドに戻って半日観光する予定にしていました。しかし、最後に予想外の焦った展開がありました。

電車の切符は数日前に前もって特急電車をリナレスバエサ駅からマドリッドアト-チャ駅まで予約して購入していました。
主催者にもその折を伝えて、リナレスバエサに送って貰うことになっていたのですが、当日の朝になって、「自分の家から近い駅があるからそっちに送ってあげる」と。

そうなんだ、と思って送って貰い、駅に着くと、電車の時間の表示がされていません。

主催者(Eさん)が、駅員に聞くと、私が予約している電車はその駅には停車しないことが判明!!


もう、その電車はリナレスバエサに到着する10分ほど前になってしまっています。


Eさんは、とても焦り、車でリナレスバエサ駅まで向かうことに。

とても間に合う時間ではないのですが、ショートカットするためにオリーブ畑の細い道に入り、オリーブの中を100キロくらいの速さで疾走していきます。

急いでリナレスバエサに行ってくれましたが、結局電車には間に合いませんでした。こうなっては仕方ないので、次の電車にするしかないと思って、次の電車の時間を聞くと、、、

「6時間後」

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 駅は、リナレス市からも離れたところにあるので、駅の周りにはなにもありません。駅にも小さなカフェがありますが、閉まっていたので、ベンチでひたすら6時間が経つのを待ちました。


マドリッドに着いた時には、午後8時過ぎになっていました。


結局、マドリッド観光は次回のお楽しみにということになってしまいました。

 今回のスペインでは、ひとり旅でしたので、夜はホテルでのんびりとテレビを見たりしていましたが、サッカーの試合をいくつも見ました。

 レアルマドリードのロナウドは本当にすごい選手だと思いましたし、12番の選手(名前は覚えていません・・)もすごかったです。また、バルセロナも強いなと思いましたが、帰国して、地震の発生後の試合で横断幕に日本を励ますメッセージが掲げられていたのをニュースで見たときには、とても親近感が湧きました。

 バルセロナには、日本の選手は一人もいないのに、今世界の多くの人たちが日本を応援してくれていることに、スペインで知り合った人たちや、アメリカの友人たちが心配してメールを送って来てくれることに、本当にうれしい思いでいっぱいで、国や文化が違っても人は皆、同じ気持ちを持ち合わせることが出来るということに、とても嬉しい気持ちにさせられます。


 また、頑張って行きたいと思うスペインツアーになりました。