4月に入ってから屋久島に行って縄文杉に会いたい、と思って3週間ちょっと。ついに縄文杉に会うことが出来ました。
標高1310メートルの地点まで約11キロを歩いて登ってきました。
縄文杉は根を保護するために、木を触る事は出来ず、デッキが作られているのですが、そこからみてもとても大きく、言葉では表現が出来ない深みを感じる事が出来ます。
デッキに座って縄文杉をしばらく眺めていました。5時20分に登山を開始して、9時5分には会うことが出来たので、往路は3時間45分で登った事になります。
20分から30分くらい座っていたでしょうか。
しばらくすると、後続の団体の声が聞こえ始めたので、そろそろ下山しようと立ち上がろうとしました。
あれ・・・・・あたたた・・。
膝を曲げようとすると、痛くて立ち上がれません。
ゆっくり、なんとか立ちましたが、右ひざを触って見ると、外側が腫れています。
やはり、無理をしすぎたか・・・。
それとも、目標までたどり着いて気が抜けて、痛みを感じるようになっただけなのか。
まあ、なんとかなると思って、気力で降りるぞと思い、階段に足を伸ばすと、さらに痛い!
やはり、目標に達成した後が厳しくなると予想していたのは当たりました。階段一段が、登りの一歩の何倍も辛く感じます。そこで、ウィルソン株まで沢山ある階段をどう乗り越えるか考えました。
よし、左足は少し筋肉痛になっているだけなので、右足は少しはねるようにして階段にタッチし体重を乗せない。そして、すぐに左足の段に体重をかけるというもの。
やってみると、これがなかなか軽快に進む事が出来ます。しかも右足に負担を殆どかけずに。しかし、やはり良いことは長く続かない。右足には負担がかからない分、左足が疲れてきました。しかし不思議な事に精神面、気力は全く強いままなんです。ゆっくり休憩しながら進み、ウィルソン株まで降りてきました。ここで標高は1030メートルです。
足を休めるのに、ここで朝食を摂ることにしました。ベンチで横に座っていたエコツアーガイドの方に「もう降りてきたの?すごい速いなあ」と言われ、そして少しだけ屋久島について話をしてくれました。
そして、座っている目の前にあるコケも、写真に撮ると綺麗だよと教えてくれたので、撮ってみました。
しばらく話をしていて、身体も休まりました。縄文杉から下山し始めて、極端に足が痛くなっていたので、ズボンの裾をあげてみると、サポーターが下がっている。
もう一度、サポーターを膝の位置にセットしなおし、下山続行です。
サポーターを直したせいか、休憩したせいか分かりませんが、ウィルソン株を出発すると、足の痛みがかなりなくなっています。またまた、不思議です。
そして、大株歩道入口からまたトロッコ軌道をひたすら戻ります。普通に歩いていると膝の痛みは殆どありません。痛かったのが嘘のようです。しかも気がつくともの凄いスピードで歩いています。
8キロ歩くのもなんだかあっという間で、午後1時45分に荒川登山口に戻ってきました。往復8時間25分という登山でした。
気持ちとしては、もう一往復したかったです。足は筋肉痛にもなっているのですが、本当にエネルギーを貰った気がします。
シャトルで屋久杉自然館に戻り車に戻ると、その足で益救神社に向かいました。
益救神社の山幸彦をご祭神とし、山岳信仰としている屋久島ではこの神社は非常に大事なものであるそうだからです。縄文杉に会うことが出来たお礼をしに神社に行ったのです。
屋久島はまた、龍宮ともされているそうです。本当に神聖で素晴らしい場所なんですね。
最終日は、フェリーでのんびりと帰ってきました。
鹿児島が近づいてくると桜島も綺麗に見えてきました。
観光で、こんなに感動した旅は初めてでした。また、きっと縄文杉にまた会いに行きたいと思います。