今日は楽器の話。

現在、三浦隆志さんによってチューリップウッドのギター制作が行われています。

数年前にチューリップウッドで制作頂いた楽器から続いて、再び楽しみな機会に恵まれています。
世界で唯一のチューリップウッドのクラシックギターだった訳ですが、これで相棒?のようにもう一本が生まれようとしています。

ジャカランダの中でも特に珍しいチューリップウッド。チューリップウッドとは通称で、正式にはブラジリアン・ジャカランダ・ロサと呼びます。

今回のチューリップウッドは、一作目の楽器のお披露目コンサートを行った際、色々と調べ物をしていた時にひょんなことから材料を発見し、手に入れました。
DSCF0987

とても綺麗な木です。
そして、型取りしたのがこれ。
DSCF3841 (1)

四角の部材から徐々に形が見え始めてくるとワクワクします。

モデルは、部分的にハニカムコアを使用するもので音の出方を良くするため。
伝統的な単板の良さと先進的な技術が混ざる楽しみ。
こういった瞬間に触れていけるのは音楽をする者として最高の楽しみとも感じます。
DSCF3856

三浦さんの工房ではスペインからの最高の部材を使用しているとのこと。
DSCF2431 (1)

写真は三浦さんがブログ用にとご提供下さいました。

本当にありがとうございます。
なかなか目にすることの出来ない写真ですね。
私も写真を見ながらワクワクしています。

表板は、これも非常に素晴らしい材料。
これについてはまた。

23日は千葉県多古町コミュニティプラザ文化ホールでコンサートでした。

千葉県多古町といえば多古米。そして城郭をはじめとした史跡が多くある歴史の町。
ひょんなことから関係者の皆様と出会い、そしてこのコンサートの実現となりました。

ホールでは久しぶりの演奏となりました。
演奏はフルートの宮越悠佳さんと。
DSC_1349

そして、この企画が実現した理由の一つでもある城郭をテーマにした曲も初演させて頂きました。

永島志基さん作曲の「暁の破風〜並木城〜」。

このコンサートのために作曲をして頂きました。

ディレクターの方とはアメリカ繋がりの話題で意気投合し、そして、城郭などの史跡にも興味があることからこのような企画が湧き上がっていきました。

皆様の団結とご協力によりこのような素晴らしい機会を得ることが出来、ただただ感謝するばかりです。

当日は、千葉日報の取材も入りました。

お越しになられた皆様、関係者の皆様、どうもありがとうございました。

昨日は常総市のやまほうしでギターソロコンサートでした。

ギターソロでのコンサートは、本当に貴重。

210503  やまぼうしギターコンサートチラシ原稿


しかし、コロナ禍だからギターの良さも再認識出来るという副産物もあります。

今回は、前半は佐藤弘和作品に焦点を当てた感じ、後半は私の遊び心を少し入れてみた内容、としてみました。

いつも使用している三浦隆志さんの楽器を2台投入!

タレガの作品(小品)を3曲、三浦さんが25歳の時に制作した楽器で演奏しました。

そして、その後にもう一曲をその楽器とセミレイズドハニカムハイブリッドでも弾いて、弾き比べ・聴き比べをするというコーナー。

弾き比べ・聴き比べは、やはり同じ曲でするのが面白いなあと実感。
個人的には、楽器の変遷過程も想像出来て非常に楽しい。
_20210504_054320

演奏は、この時節なのでマスクをしながら。

これがまた、フレットや弦の距離感覚が分かりにくくなるので弾きにくい訳です。
しかし、会場の皆様に不安を与える訳にはいかないので、そこはきちんとしておかなければ、、。

考えてみれば、マスクをしての舞台なんて一生のうちに今しかないのだから、これを楽しむのも一興。

それにしても、弾きにくいことには変わりなく、いつものレパートリーは目をつぶって弾く方が楽でした。

この時節なのに、早々にご予約が満席となり、嬉しいばかりでした。

CDや本も沢山のご購入ありがとうございました。

また頑張りたいと思います。

↑このページのトップヘ